SWCS PROJECTのオリジンである “ 桜田倶楽部 東京テニスカレッジ ” は、1980年 東京都調布市深大寺にて、オーナーである 故 秋山一氏のサポートによって、飯田藍校長をはじめ、経験豊かなコーチ陣が中心となり、ジュニア育成プログラムをスタートしました。「 ジュニア選手の個性と意志を尊重する 」という指導スタイルのもと、現代ではスタンダードとなっている、幼少期からの一貫性指導プログラム・グループレッスンスタイル・長期海外遠征・寄宿式指導システム、そして海外から指導者を招いてのクリニックやレッスンなど、桜田倶楽部が先駆けて実践し、そこに成果と実績を築いてきました。
歴代のOB・OGの中には、中村聡一、丸山薫、松岡修造、辻野隆三、山本育史、金子英樹、鈴木貴男、石井弥起、西谷明美、飯田栄、佐伯美穂らのデビスカップ、フェドカップの日本代表選手及び、全日本チャンピオン達が名を連ねております。
現在、プロフェッショナルコーチ・エージェント・マネージメント・解説者など、テニス界以外でも活躍しているOB・OGがいることから、歴史と実績のある個性豊かなジュニア育成の場で培われたパイオニアスピリットが、個々に根付いていることが窺えます。

SWCS PROJECTは、桜田倶楽部の枠を超えて、「 世界 No.1 」を目指す日本のジュニア選手の夢へのチャレンジをサポートしていくことで、日本テニス界の発展、さらには、子ども達が個性を輝かせることができる未来への社会づくりの一端を担えると考えています。

MESSAGE

                       

私が校長を務めた桜田倶楽部のOBOGは、緑豊かな山っ子育ち、土の匂いを持つ個性豊かな人々、今もテニス界で個性豊かにあらゆる立場で活躍しています。

個性を生かす、人それぞれに花の咲く時は違う、との考えをモットーに。

生徒の個性は、先生の個性にも生かせることをモットーとして育んできたことが、桜田倶楽部を卒業していったOBOGの活躍でお分かりいただけるでしょう。
形にはめず、その子供、人間として魅力ある個性が開花することを楽しみに、入学してくる子供たちを観察してきました。規格化した子供ではなく、子供の持つ自然な動作を観察し、その子にあったプレーを作り出すことができます。テニス競技には、感性豊かな表現力が大切です。

SWCS PROJECTが、オリンピックを超え、50年、100年と残る「 民間ジュニア育成支援プロジェクト 」に、つながってほしいとの思いを強くしています。

深大寺の森を愛する心で、応援して下さい。
いつまでも、いつまでも。
子供たちの夢みる場として。

飯田 藍

自然に包まれたけもの道をあがっていくと、そこにテニスコートが見えてきます。
それぞれの人たちの想いが、身体をつつみます。
小さな子供たちの無邪気な笑顔。それをあたたかく見守る親御さん。
緊張感のなかで、ラリーが続いているコート。
お互いに刺激しながら、知らないうちに楽しんでいる人たち。
そこには無意識の何ともいえない、あたたかな雰囲気があります。
そのような中で皆、育み旅立っていきます。

今回、新しいチームの動きが始まります。
このような環境と共に、大切に続けていきたいです。

丸山 薫

                       

僕が、テニスで世界の壁を破り、世界で活躍できたのは何故だったのか?
現役を退いてからジュニアの指導をはじめて20年。その理由をずっと考えてきた。
僕は決してテニスの才能があった選手ではない。ただ、テニスは技術さえあれば、必ず世界で活躍できるわけではない。

もう一つ、大切な要素がある。
それは、メンタルだ。

メンタル面が占める割合は80%ともいわれているほど。
あの才能に恵まれた錦織圭選手でさえ、「 テニスは、90%がメンタルです!」と僕に言い切った。
テニスは、自立心、決断力、想像力など、多様なメンタルの才能が必要なスポーツ。
僕は、そのテニスに大事なメンタルを自然と学ぶことができていたのだ。
その精神を、松岡修造に注入してくれた場所が、桜田倶楽部である。
その環境を、松岡修造に与えてくれた場所が、桜田倶楽部である。
深大寺を感じ、山をかけ上がっていくと、大自然に囲まれたテニスコートが広がっている。
自然と心が開いていく中で、自分自身を思いっきり表現できる自由さ、自然さ、自分らしさがそこにはあった。

そしてその環境を生かし、僕のテニスを作り上げてくださったのが、飯田藍先生。
藍先生が、僕を世界に導いてくださった。

桜田倶楽部のテニスコートは、いつも緊張感はあったものの、そこには強制はなく、やらされている感覚も一つもない。あったのは、何でも相談できる安心感と答えを自分自身で見つけ出す方向に導いてくれる信頼感と自由さ。そこで、自分にしかできない、松岡修造のテニスを見つけることができた。できるできないではなく、できると信じてプレイすることができたのだと思う。
まさに桜田倶楽部は、日本のテニスを世界に連れていってくれた。

桜田倶楽部のOBOGだからこそ、世界を目指す子ども達を支える力がある。
その為には周りの支えが必至である。
これからも、心をひとつに一人でも多くの世界的プレイヤーが、日本のテニス界から育っていくことを心から願っています。

松岡 修造

北海道から全国大会や海外遠征の合間に練習をさせて頂ける場として、桜田倶楽部の練習に初めて参加したのが、1990年頃だったと記憶しています。
多くのコーチ・スタッフ・同年代の選手、そして先輩方と接するうちに、日本のトッププロの強さを肌で感じ、海外からのコーチの影響を受け、自分がプロを目指す上で、高校から桜田倶楽部に入りたいという意志が決まった瞬間でもありました。
そこから、国内のインターハイや全日本ジュニアという大会も経験しながら、ITFジュニアトーナメントとグランドスラムジュニアを目標にし、プロのサーキットにチャレンジするという機会が増えていきました。
国内で練習をして試合をすることは、決してマイナス要素だけではありませんが、自分が強くなる上で必要な部分を肌で感じさせてくれるのは、より強い相手との出会いが必要です。
日本以外の国と人を知ることで、文化と人種の違いを感じ、練習と試合をすれば世界基準で自分がどんなプレースタイルで、どのレベルにいるのか身をもって分からせてくれます。
そんな厳しい状況とライバルに打ち勝ち戦い続けなければ、上のレベルにいけないことは分かっていますが、まずは、経験しなければ何も始まりません。その貴重な一歩を教えてくれたのが、桜田倶楽部であり、多くの方々の叱咤激励によって成長できたことが、選手として試合に出る時、コーチとして選手と接する時、解説者として活動する時の自分の基盤となっています。

今回、新たにスタートするこの活動が多くの方々に支えられ、ジュニア選手の力になることを願っています。

鈴木 貴男

HISTORY

  • 1955

    • テニス愛好家である、故 秋山 一 氏が、東京都調布市深大寺にテニスコートを創設

    • 秋山ファミリー及び、友人によりアジアの文化コミュニティーを目的として、桜田倶楽部が誕生

  • 1980

    • 02

      東京テニスカレッジ設立 理事長 故 秋山 一 氏

    • 高橋章ヘッドコーチに就任

    • クラブハウス完成 / クレーコート6面

    • 08

      第1回 東京ジュニアサーキット 桜田大会開催

    • 10

      ビル ボンド氏 ( USPTA ) を招き、ジュニアクリニック開催

    • 12

      第1回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Nick Bollettieri Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 1981

    • 02

      桜田倶楽部 東京テニスカレッジとして、本格的ジュニアプログラムスタート ( 20 - 30名 )

    • 飯田藍ゼネラルマネージャーとして就任

    • 04

      ニックボロテリー氏 ( USPTA ) を招き、ジュニアと指導者のためのクリニック開催

    • 照明設備 完成 ( 3面 )

    • 12

      第2回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Nick Bollettieri Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 1982

    • 01

      第1回 プリンスカップ 桜田ウインタージュニア 開催

    • 02

      橋爪功コーチ兼マネージャー、丸山弘一チーフコーチが就任し、飯田藍をリーダーとした強固な指導体制が整う

    • 08

      全日本ジュニア選手権 4種目でタイトル獲得

    • 09

      第1回 プリンスカップ 桜田オータムジュニア開催

    • 12

      第3回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Nick Bollettieri Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 1983

    • 05

      ハードコート完成 ( クレー 10面 / ハード 2面 )

    • 第1回 プリンスカップ 桜田アーリーサマージュニア開催

    • 07

      関東ジュニア選手権 男女5種目でタイトル獲得

    • 09

      フィジカルトレーナーとして佐藤雅之氏が協力

    • 12

      第4回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Nick Bollettieri Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 1984

    • 08

      全日本ジュニア選手権 3種目でタイトル獲得

    • 12

      第5回 アメリカ・フロリダ / アリゾナ遠征 ( @ Nick Bollettieri Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

    • 丸山薫 / 西谷明美 プロ第1号としてスタート

  • 1985

    • 01

      全日本ジュニアランキングに、17名が入る

    • 03

      丸山薫が、デビスカップ ワールドグループ 対アメリカ戦に選出される

    • 11

      第1回 ワールドユースカップ日本代表に、辻野、岡田、山口が選出される

    • 12

      第6回 アメリカ・フロリダ / アリゾナ遠征 ( @ Nick Bollettieri Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 1986

    • 01

      全日本ランキング入りした選手が、20名を超える ( 一般 / ジュニア )

    • 08

      全日本ジュニア選手権、4種目でタイトル獲得

    • 12

      第7回 アメリカ・フロリダ / アリゾナ遠征 ( @ Nick Bollettieri Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

    • 松岡修造 / 飯田栄 プロとしてスタート

  • 1987

    • 02

      松岡修造が、デビスカップメンバーに選出される

    • 08

      全日本ジュニア選手権 3種目でタイトル獲得

    • 12

      第8回 アメリカ・フロリダ / アリゾナ遠征 ( @ Nick Bollettieri Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 1988

    • 01

      ITF 南米ジュニアサーキット参戦

    • 12

      第9回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Nick Bollettieri Tennis Academy )

    • 辻野隆三 / 岡田志保 プロとしてスタート

  • 1989

    • 01

      ITF 南米ジュニアサーキット参戦

    • 02

      丸山淳一が、デビスカップメンバーに選出される

    • 12

      第10回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Hopman Camp Saddlebrook )

  • 1990

    • 04

      外国人コーチがレギュラースタッフとして育成指導に関わる

    • 12

      第11回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Hopman Camp Saddlebrook )

    • ジュニアオレンジボール出場

    • 山本育史 プロとしてスタート

  • 1991

    • 02

      山本育史が、デビスカップメンバーに選出される

    • 09

      全日本選手権 一般男子シングルス優勝 山本育史

    • 12

      オーストラリア・シドニー遠征

    • 金子英樹 プロとしてスタート

  • 1992

    • 02

      辻野隆三が、デビスカップメンバーに選出される

    • 09

      全日本選手権 一般男子シングルス優勝 山本育史 ( 2連覇 )

    • 12

      オーストラリア・シドニー遠征

  • 1993

    • 01

      オーストラリア遠征 全豪オープンジュニア出場

    • ITF 南米ジュニアサーキット参戦

    • 04

      ジャパンオープン女子ダブルス優勝 飯田栄 / 木戸脇真也

    • 08

      USオープンジュニア遠征

    • 12

      第12回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Hopman Camp Saddlebrook )

    • ジュニアオレンジボール出場

    • 道城まみプロとしてスタート

  • 1994

    • 01

      オーストラリア・シドニー遠征

    • 04

      ジャパンオープン女子ダブルス優勝 道城まみ / 杉山愛

    • 12

      第13回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Palmer Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

    • ITF 中南米サーキット参戦

    • 佐伯美穂 プロとしてスタート

  • 1995

    • 02

      鈴木貴男が、デビスカップメンバーに選出される

    • 04

      ジャパンオープン女子ダブルス優勝 佐伯美穂 / 吉田友佳

    • 06

      ウインブルドン男子シングルスで、松岡修造が、ベスト8に進出

    • 09

      全日本選手権 一般男子シングルス優勝 金子英樹

    • 12

      第14回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Palmer Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

    • ITF 中南米サーキット参戦

    • 鈴木貴男 プロとしてスタート

  • 1996

    • 02

      金子英樹が、デビスカップメンバーに選出される

    • 06

      ITFヨーロッパ遠征 ( デンマーク / オランダ )

    • 09

      全日本選手権 一般男子シングルス優勝 鈴木貴男

    • 12

      第15回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ ITA )

  • 1997

    • 09

      全日本選手権 一般男子シングルス優勝 鈴木貴男 ( 2連覇 )

    • 12

      第16回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ ITA )

  • 1998

    • 05

      全仏オープンテニス女子シングルス3回戦進出 佐伯美穂

    • 08

      全米オープンテニス女子ダブルスベスト8 佐伯美穂 / 吉田友佳

    • 佐伯美穂が、フェドカップメンバーに選出される

    • 10

      全日本選手権 一般男子シングルス優勝 石井弥起

    • 石井弥起 プロとしてスタート

  • 1999

    • 01

      ITF 南米ジュニアサーキット参戦

    • 04

      ITF アジアジュニア男子シングルス優勝 古川隼士

    • 06

      ウインブルドンジュニア遠征

    • 10

      ITF スーパージュニア ( グレードA ) 男子シングルスベスト4 古川隼士

    • 12

      第17回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ ITA )

  • 2000

    • 02

      石井弥起が、デビスカップメンバーに選出される

    • 11

      桜田倶楽部20周年式典を開催、飯田藍から望月恵美子へバトンが引き継がれる

    • 濱村夏美 プロとしてスタート

  • 2001

    • 01

      ITF ジュニアツアーチーム活動

    • 10

      鈴木貴男が、AIGジャパンオープン男子シングルスでベスト8に進出

  • 2002

    • 12

      オーストラリア・メルボルン遠征 ( @ Vida Tennis Academy )

    • Tennis Australia 公認ジュニアサーキット参戦

  • 2003

    • 12

      オーストラリア・シドニー遠征

  • 2004

    • 09

      全日本選手権 一般女子シングルス優勝 佐伯美穂 / 原田夏希コーチ ( OB )

    • 12

      第18回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ IMG Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

    • 古川隼士 プロとしてスタート

  • 2005

    • 12

      第19回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ IMG Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 2006

    • 05

      14歳以下ヨーロッパ遠征 ( ドイツ / チェコ / スロバキア )

    • 12

      第20回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ IMG Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 2007

    • 05

      中国・上海強化遠征 ( @ SETA )

    • 09

      全日本選手権 一般男子シングルス優勝 鈴木貴男 ( 3度目 )

  • 2008

    • 12

      中国・上海強化遠征 ( @ SETA )

  • 2010

    • 09

      ジュニアデビスカップ16歳以下日本代表チーム優勝 ( 代表メンバー 守谷総一郎 )

  • 2013

    • 守谷総一郎 プロとしてスタート

  • 2015

    • 04

      渡邊大輔が、育成部門ヘッドコーチに就任

    • 10

      桜田倶楽部35周年イベントを開催 ( 約300名が集まる )

  • 2016

    • 04

      海外講師を招き、ATPCAカンファレンス

    • ( オーストラリアコーチ教育プログラム / 日本4都市で開催 )

    • 09

      飯田藍がアドバイザーとしてサポートを開始

    • 12

      第21回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Gomez Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 2017

    • 08

      ワールドジュニア14歳以下日本代表チーム3位 ( 代表メンバー 有本響 )

    • 12

      第22回 アメリカ・フロリダ / ニュージャージー遠征 ( @ Center Court Tennis Academy )

    • ジュニアオレンジボール出場

  • 2018

    • 08

      関東ジュニア出場者15名、全日本ジュニア出場者13名

  • 2019

    • 01

      Sakurada Tour Team Program ( ツアーチームプログラム ) スタート

    • ITF中国、ニュージーランド他、アジアオセアニアエリア大会出場

    • 12

      第23回 アメリカ・フロリダ遠征 ( @ Pro World Tennis Academy )

  • 2020

    • 01

      ITF 南米ジュニアサーキット参戦

    • 02

      創立40周年を迎える